クルマニア目線で観る音楽PV #1 宮本浩次 冬の花
この3月終わりから4月初めあたりの時期がすこぶる嫌いなWebライターのとくにしきです。
不定期特集コラム「くるまにあ目線で楽しむ音楽PV」では、音楽PVに登場するおしゃれな車やバイクまたそれらを使った映像の魅せ方に注目して、音楽と映像をより楽しもうじゃないかという非常にニッチなコンテンツです。ここでは洋楽・邦楽問わず数多く存在する音楽PVの中から、年代・ジャンル関係なく音楽PVを筆者のおかしな感性でピックアップしつつ、ときどき適当な知識で見ていきます。
♪ 宮本浩次 冬の花
記念すべき第一回目は、エレファントカシマシのボーカル宮本浩次さんのソロデビュー曲「冬の花」のPVを観ていきます。
2019年放送されたドラマ『後妻業』の主題歌となった一曲です。
少し古臭いどこか日本歌謡臭さをかもしだし、女性目線の切ない歌詞のこの曲。ところが急に激しいサビを迎えて感情をむき出しにした半ば叫びのようにも聞こえる歌唱が心に響く一曲で、宮本浩次さんの歌唱力も相まってギャップを引き立ていい意味で衝撃的な一曲に仕上がっています。PVの監督を務められた方は児玉裕一さんです。
曲もそうですが、ドラマのほうも人気みたいでそれらすべてを合わせて話題になっています。
こんなことを言っていますが、実は筆者はドラマを見ていません…この曲は自分の車で流れていたラジオで知り引き込まれました。
まぁだからこそPVを見ようと思ったのかもしれませんが…
ここがいいのよ!このPV
ドラマを見ておらず曲だけを聞いてPVをみたのですが、これがPVをみてびっくり!!いきなりビビッっと来るものがありました。
まず何といっても日産の生んだ傑作国産スポーツカー。S30型フェアレディZが登場するじゃないですか!!
さらにこの車がまるで感情の起伏を代弁するかの如く激しく躍動するPVに仕上がっておりそりゃもうくるまにあには刺激が強すぎますよ!!
PV全体を5章で区切られていて、曲とともに流れていきます。
章の進行を車のシフトパターンであらわしていくのがクルマニア心をくすぐります。
シフトアップしてしていくにつれ狂気的になっていき5速(オーバートップ)に入ると「私という物語は最終章」との歌詞とともに映る社内の薔薇の花束感情を爆発させるかの如く荒々しい挙動をみせるフェアレディZ最後のサビではそれらが車内を舞い窓からはかなく散っていきます。
ロングノーズショートデッキの流麗なスタイルのこの車が、激しく土煙をたて後輪駆動の車らしいドーナツターンを行いますが、この土煙のなかで激しく動く白い車体と花弁をうまくとらえながら躍動感引き立てる撮り方がすばらしい。ものすごく迫力あります。
曲も最高潮を迎えガタガタと路面のギャップに激しく車を揺らしながら流血のように散らしていく花弁がすごく印象にのこります。かたいサスペンションが路面のギャップを車が跳ねますがここの疾走感がたまりません。どうもこういう道を車体を汚しながら無理やりにも疾走する姿に謎の感動を感じる性質の私には個人的にもっともツボつかれたシーンです。
そして哀愁漂う全体的に暗いラストシーンも白いこの車が非常に際立ち強い印象を残す作品でした。曲にマッチさせて全体を通してノスタルジックに仕上げられたこの世界観に魅了された方も多いはずです。
楽曲情報とアーティスト情報
いかがでしたでしょうか?音楽PVに今回のフェアレディZみたく古い車が出演することは結構あるので動いてる姿を見たい方むけに今後「のりもの」に注目して音楽PVを楽しんでいく記事をひっそりと執筆させていただきます。
最後になりますがアーティストである宮本浩次さんのサイトと楽曲の購入リンクを記載しておきます。ありがとうございました。
宮本浩次さんのオフィシャルサイトはこちら
http://miyamotohiroji.com/
楽曲につきましては以下のリンクより購入いただけます興味を持たれた方はぜひ。
【ITuneリンク】