海外イベントのコスプレショーで就労ビザを未発行、不法就労で拘束された人達の話題:東南アジア
昨今、東南アジアでも盛り上がるアニメ・ゲーム系のイベント。
この度、マレーシア開催の大規模イベントで、そこに招待されたコスプレイヤー達が「ショーに出たのに、ビザが未発行だったので拘束された」という事態になっている、というニュースが流れてきました。
コスプレショーも未許可だったとのこと。
主催者のマレーシア人と外国人11人が拘束されました。このうち女性3人と男性2人は日本人です。
海外で働くには就労ビザが必要:観光ビザは短期滞在
今回、どのようなケースであったか分かりませんが、観光ビザでは働けません。
それは日本も一緒。
入管法に関する態度により、取り締まりが厳しかったり、緩かったりするだけです。
ちなみに、日本はここ10年でだいぶ厳しくなりました。
昔は短期滞在ビザ(観光ビザ)で対応していたものが(ぶっちゃけ十分、違法だけど)、あまりに蔓延していたので、対応することに。
同じように海外でも、外国人の就労に対して、態度によりけりで厳しかったり緩かったりします。
(大体、厳しい国が多いと見ていいです)
面倒なことに「興行ビザ」は招待会社からの直接報酬が無くても必要だったりする(by日本の場合)
かなり面倒なケースになりますが、この興行ビザ、「招待会社から直接報酬が発生しなくても必要」というケースが日本でもあります。
例をあげるならアーティストによる「ファンイベント」で来日、出演するケースは、お金が発生しなくても「興行出演」扱いになり、必要になります。
ビザの事情は、当事者国により違いがある
上記はあくまでも日本でのケースで、他国では事情が違うかもしれません。
しかし、自国以上に神経質になった方がいいかもしれないです。
過去の事例:不法就労でコスプレイヤーが逮捕されたケース
過去にも、就労ビザがなく海外で撮影を行い、不法就労で逮捕されたコスプレイヤーがいる。
落ち度は主催者側でも、拘束、罰せられるのは当人、という事実
ビザのことを伝えなかったか、知らなかったか、いずれにせよ主催者に落ち度はあっても、事情聴取のため、拘束されるのは当人。
さらに、運が悪ければ強制送還、入国拒否(期限は5年ぐらい?)のペナルティを受けるので、その後に強く影響します。
「無報酬なら必要ない」という言葉を信じてペナルティを受けるよりも、手続きは面倒ですが要確認をしないと、実質主催者より重い罰を受けなくてはならないハメに、という可能性もあります。