ユナイテッド航空328便事故発生、そして日本に及ぼす影響。

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この画像はユナイテッド航空328便、デンバー発、ホノルル行に搭乗している乗客が捉えた映像の画像です。

画像を見るとエンジンはボロボロ、後方から小さな火が出ているように見えます。

一体どうしてこのような事態になったのでしょうか?

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事故の経過

ユナイテッド328便は現地時間12時15分にアメリカコロラド州のデンバー国際空港を出発し16時45分ホノルル国際空港へ向かう旅客便です。

事故が起きた2月24日、出発が34分遅延しましたが、飛行機は何事もなくゲートから出発。

13時04分に滑走路25から離陸しホノルルに向けて上昇を開始し13,400ft(4000m)に到達した直後、コックピットにエンジン火災の警報が鳴り響きました。

パイロットはデンバー空港の管制官にエンジン故障により緊急事態であることを宣言、出発空港へ引き返すことを要求。

ユナイテッド328便は空港へ引き返すことを許可され、現地時間13時30分頃に滑走路26へ無事着陸することができました。

事故の原因

この航空機(Boeing 777-200型)に搭載されているエンジンはアメリカのプラット&ホイットニー(P&W)社製のPW4000シリーズのエンジンでした。

エンジンは、ファンブレードと言われる、扇風機の羽のような仕組みを持つもので、取り込んだ空気をコンプレッサーという部分で空気を約30倍に圧縮します。そうすると空気は約500℃近くまで高熱になります。そしてケロシンという燃料を燃焼室で蒸発させ、空気と混ぜることで燃焼し、排気ガスとして後方へ噴出される仕組みです。

今回は右エンジンのファンブレードが金属疲労によって破断したことが事故の原因と言われています。

破断によって起きた衝撃により、エンジンについている部品が落下しているようです。特にエンジンカウルは住宅の近くに落ちたようですが、幸いにもけが人はいないようです。

PW4000シリーズは日本でも事故を起こしていた。

2020年12月04日、日本航空904便は旅客便として羽田空港を出発し那覇へ向かう便でした。使用されていた航空機はBoeing777-200型で、エンジンもPW4000シリーズと先程の事故と同じ機体で運行していました。

那覇空港を離陸した直後左エンジンに異常が発生。那覇空港へと引き返し、乗員乗客合わせて189人は全員無事でした。

この事故の原因も金属疲労によるエンジンファンブレードの破断でした。日本航空はこれを受けて、他の機体でPW4000を搭載している機体への緊急点検などを実施したとのことです。

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日本に及ぼした影響

この連続して起きたこの2つの事件。アメリカ連邦航空局(FAA)は2月22日、安全措置としてPW4000を搭載したBoeing777-200型機の運行停止を指示しました。

これによりアメリカのユナイテッド航空、日本の全日空、日本航空、韓国の大韓航空、アシアナ航空が影響を受け、その数は69機にも及びます。

日本国内におけるBoeing777-200型機は幹線路線によく用いられる機体で、羽田-関空、羽田-那覇や羽田-千歳などの主要都市を結ぶ路線に投入されているようです。

この安全措置の間はANAは787-8型機、JALは777-200ER型機へ置き換わる予定のようです。

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